無題

死刑判決が出たわけですが、個人的には本村氏が森達也の著作通りの人物であることを感じさせる受け答えをされており、それだけが救いだったなあと思います。実に頭の良い方だ。そして特に救いもなく日々は過ぎていくのです。それがこの世界なのですからね。
あえて死刑廃止論者であり続けている身ですが、救いが無いのはどちらも同じなので粛々と受け止めましょう。それでも人の死を心から喜ぶことができないのは、きっと私が人でなしだからなのです。オンライン上で数限りない祝福の声を見てしまい、若干落ち気味です。馬鹿な新聞記者の質問も見てしまい、さらに落ち気味です。良いとか悪いとかじゃないんですね。理論ではないんだと看破した森達也の冷静な視点に改めて感服。理屈じゃないんだよなあ。だから救いを担保する宗教という機能が人間社会にはあるわけでして。日本には無いけど。