エンジニアの未来サミットの個人的感想

エンジニアの未来サミットに行ってきた。どうでもいい個人的な感想をだらっと。

  • 泥フィーチャーされすぎ。どうしようかと思ったw もう泥はいいよ……。
  • 「弾さんがわけの分からないことをいってるけど」(by id:hyoshiokさん)これは流行る。
  • ずっとダンvsよしおかのターン! が最大のハイライト
  • よしおかさんと弾さんの「個人責任論」(てめえの人生はてめえが責任取れよ)の話のあとに、id:naoyaさんが「いやいや、全部個人責任論だとアレだから」といいつつ、学生に「企業のどんな情報があったら、いい会社を選べるか?」という質問をしていたのが象徴的。学生側はどこがいい会社か分からない。id:naoyaさんは「ブラックを学生が選ばなくなったら淘汰されるんじゃね」という市場経済システムが業界を健全化するという考えをお持ちのようで、その前提を阻害する情報の非対称性(業界内の人はどこがよくてどこがブラックか分かるけど、学生は分からないということ)を懸念されていた。自己責任は自由を前提とするが、情報の非対称性による「選択肢があっても選べない」という「選択原則の不足」は「不自由」の3つ目の例なので(1つ目は「選択肢の不在」で2つ目は「選択の禁止」ね)、自己責任論を主張するならば、まず情報の非対称性の是正に取り組まねばならないというのは非常に真っ当な意見。なので、アルファギークの皆様は自己責任論を語り背中を押すと同時に、この点の活動をやっていただけると、業界構造の変革が一歩進む可能性が出てくるなと思った(業界構造を変革する必要があり、かつそれをアルファギークの皆様がやらねばならぬという前提括弧つきだが。別にほかの人がすればいいじゃんという意見ももちろんアリ)。ものすごくスタンダードなリベラリズムの構造。自由に振る舞うための前提を守るということ。弾さんは「身の回りのことから変えるしかない」とおっしゃっていて、多くの人は当然そうなんだけど、たぶん弾さんとかにはみんなそれ以上のことを望んでいるのだと思う。社会を変えるというミッションを期待される人物。やるかどうかは別問題なんだけどね。いわゆるエリート政治的思想。多くの人が自由に生きるため、不自由な変革に身を投じるエリートという2層構造。
  • どうでもいいけど、学生さんがどの企業がよくてどこがブラックか分からんという話の中で「リクナビとかの文章だけじゃ分からないじゃないですか。文章だけで人を動かすのは難しいと思う」的なことを話されていて、いや全然文脈違うからこんなことをいうのはお門違いなのは分かってるし、百聞は一見にしかずなのでインターンとかのほうがいいよねとかそういう話はよく分かるのですが、それでも「文章を人に届ける」仕事をしている身としては結構ショックだった。まあでもそうだよね。文章の力って所詮その程度。だからこそ頑張るし、間違ったことをしないように努めないといけない。
  • 「泥」の次は「残糞感」ですね、分かります。
  • 第2部「30代の生き方」という趣旨に対し、id:tokuhiromさん「おれ24歳なんだけど」というホワイトボードでの突っ込みに爆笑。
  • id:gothedistanceさん(ござ先輩)がイケメン、というコメントをスクリーン上に投稿したところ、「合コンセッティングしてやんよ」とホワイトボードで返答するござ先輩。すいません僕男なんですDISらないでください……。

すごく前向きなイベントだったと思います。そしてやはりオープンソース思考というか、「自分の意識を変える」→「自分の回りから変える」→「全体が変わる」というボトムアップ的作法が結論となったように思います。社会思想史的にいうとそれで本当に変わるのかは分からないのですが、とりあえずそういうメッセージが出ないことには何ともならないのですごく良かったと思う。構造そのものの変革に意識的なメッセージを出したのはid:naoyaさんのみでしたので、別の機会でもう少しそういう部分の話も聞きたいなあ。でもみんなそれは興味無いのかも。うーん難しい。