Technics SL-1200シリーズが2010年12月をもって生産終了

昨年ごろから噂になってましたが、DJ向けアナログターンテーブルの世界的デファクトスタンダードTechnics SL-1200シリーズの生産終了が @Power_DJs のアナウンスによって明らかになりました(2010年10月2日16時現在、パナソニックのTechnics公式サイトではアナウンスされていません)。アナログミキサーのSH-EX1200、DJ向けヘッドホンRP-DH1200とRP-DJ1200も合わせて生産終了とのことなので、TechnicsのアナログDJ機器事業は完全撤退という形であると思われます。

【お知らせ】本日パナソニックから封書にて連絡がありました。現在もDJカルチャーを支えているTechnics SL-1200シリーズが生産終了します。生産体制の維持や部品調達の困難を極め生産を継続することが厳しくなったとのことです。less than a minute ago via ついっぷる/twipple

【Technics】生産完了になるモデル→SL-1200MK6、SH-EX1200、RP-DH1200、RP-DJ1200。完了時期は2010年12月。less than a minute ago via ついっぷる/twipple

今日はDJにとって重大なニュースをどうやってお伝えすればよいか非常に悩みましたが書面で正式に案内をいただいたので情報公開させていただきました。本当に偉大なレコードプレイヤーでした(市原)http://bit.ly/ayHPABless than a minute ago via ついっぷる/twipple

CISCO RECORDS倒産もショックでしたが、今回はその比ではありません。SL-1200シリーズといえば、世界中のクラブやディスコ、世界中のDJにとって「定番中の定番」となっているアナログターンテーブルであり、これ以外の選択肢などあり得ないといっても過言ではないほどです。
とはいえ近年は、CDJやPCによる、アナログレコードを使用しないDJスタイルが一般化してきており、それは今回このような結果になってしまったことと無関係ではないでしょう。

名機SL-1200MK3Dは高校生のころにアナログミキサーのSH-1200と共に購入し、今でも実家に置いてあります。ミキサーと共に無限の音を奏でてくれる、素晴らしい「楽器」でした。そう、SL-1200はプレイヤーではなく、楽器だったのです。
アナログによるDJスタイルの、1つの終焉といえると同時に、アナログ使いのDJはその特殊技能を永遠のものとする契機ともなるでしょう。よほどのことがない限り、今後新たにアナログDJは生まれない、ということとほぼ同義だからです(他ブランドがSL-1200の牙城を崩すべくアナログターンテーブルに力を入れれば別ですが、可能性は高いとは言えないと思います)。
TB-303TR-909のように、伝説の機材として歴史に名を刻まれることは間違いないでしょう。ありがとうSL-1200
パナソニック Technics ミキサー SH-EX1200-S

パナソニック Technics ミキサー SH-EX1200-S

パナソニック 密閉型ヘッドホン シルバー Technics RP-DH1200-S

パナソニック 密閉型ヘッドホン シルバー Technics RP-DH1200-S

パナソニック 密閉型ヘッドホン Technics ブラック RP-DJ1200-K

パナソニック 密閉型ヘッドホン Technics ブラック RP-DJ1200-K