はてブは編集という価値を取り入れ始めているよね、という話

まあ一連のヱヴァプッシュは広告でもなんでもなく、はてなが勝手にやってるだけだったので元エントリの主張自体は割とどうでもいいのですが(というと失礼だけどまあ元エントリ書いてるの知り合いだからいいやw)、はてブに何を求めるのかという試金石になってきているなあとかなんとか。
はてブはいわゆるソーシャルブックマークであり、ソーシャルメディアなわけですが、はてブニュースしかり、IT以外のカテゴリの追加+なるべくIT以外も目立つようなアーキテクチャ設計しかり、明らかに「編集」という価値を取り入れ始めています。実験的に。
ソーシャルメディア礼賛の皆さまにとってはあんまり望ましくないんじゃないかな、と思います。恣意的なことを嫌うじゃないですか皆さん(ソーシャルメディア集合知自体、恣意的なんだけどね。本当は。でもみんなそこは言及しない)。
まあ「いま話題」という文言がおかしかっただけで、「はてなピックアップ」とかにすりゃあいいだけの話ではあると思います。そう、あの枠は、はてなが明らかな「編集権」を持った枠なわけです。元エントリのコメント欄でid:naoyaさんが「話題になるようでないものを広告枠として「いま話題」として提供する意図はありません」と明言しているのを好意的に解釈するのであれば、この枠は広告枠として売るつもりは(今のところ)ないということです。つまり、新聞の一面であり、ニュースサイトのトップ記事枠に相当するわけです。「はてなとしてはいま、これが熱いぜ!」というわけです。これは「編集」という価値に他なりません。
ここ最近、はてブは明らかに「集合知」の価値だけでなく、「編集」の価値を取り入れようとし始めています。その裏に隠された真意はなんなのか。その実験は成功するのか。注目に値します。
ちなみに、僕自身はこのブログでも何度か言及している通り、メディアの在り方として「集合知」と「編集権」の両方がバランスよく共存し補完しあう形が理想だと思っているので、ひょっとするとはてブの目指そうとしている方向性は僕の思想と合致しているのかもしれません。いや、上記の話が見当違いならその限りではないですが。